FREE AREA1
コチラは宇宙世紀、1st・z・CCA以降など。
メインはシャア様、セイラさんと友人兼恋人のようなアムロ、シャア様の愛犬が登場してます。
基本はほのぼの、偶に年齢制限有り。温いですが一応忠告。
メインはシャア様、セイラさんと友人兼恋人のようなアムロ、シャア様の愛犬が登場してます。
基本はほのぼの、偶に年齢制限有り。温いですが一応忠告。
「寝まないのか?」
ドアの外に佇む人物が、どことなく遠慮がちにそう聞いてきた。
シンプルなリネンの夜着に、グレーのガウンを引っ掛けた姿で。
昼間ならそんな遠慮などしないだろうに、と相手の行動が可笑しくて苦笑が浮かぶ。
何を気にしているんだか。普段なら強引に言う事を聞かせるクセに。
「寝むよ、もう。大体終ったから」
端末の電源を落として立ち上がる。
振り向いた先の人物は、逆光を背負っているから表情は見え難いが、視線は床の上を流離っている。
「そうか…」
「どうしたんだ一体。何か言いたいことがあるんだろう?貴方らしくない」
水を向けると逸らされていた視線が戻る。
「らしい、とは?」
「普段の貴方なら、そんな遠慮しないってことさ。いや、昼間の、と言った方が正確か」
言われた意味が解ったのだろう、その端整な顔に苦笑が浮かぶのが見えた。
「…流石、と褒めておこう。では、私が何を言いたいのかも解るのだな?」
「まぁ…凡そは」
「それは?」
「それは貴方が言うことだろ?俺が言ったんじゃ本末転倒だ、違うか?」
ふぅ、と溜息をひとつ零して肩を竦める。
そんな仕種が厭味に見えないのは、類まれな美貌の所為だろう。美男子は特だ、と心で独り言ちる。
廊下から差し込む淡いオレンジ色の光が、金髪に弾いてキラリと光る。
(無重力空間で瞬く、バルカンのようだな)
もう還ることのない過去からの映像が、一瞬だけ脳裏に甦った。
「…偶には、こちらで寝まないか?」
散々言い淀んだ挙句の言葉は、想像していた通りのもので。
ちゃんと解り合えているんだ、と安堵の溜息が洩れる。
「嫌か?」
途端に不安気な表情になる。
(こんなに表情豊かだったかな…とんでもなくポーカーフェイスだと思ってたけど)
昔、この穏やかな生活を手に入れる前には、こんな人間臭い顔など見たことがなかった。
仮面やスクリーングラスに表情を隠し、誰にもその心の内をさらけ出さない男だったのに。
随分変わったものだ、と思う。
だが、その変貌が嬉しくもあった。
自分だけに見せてくれるもの。見せて貰える特権。
そんな大層な身分じゃないのに。
この、自分に対してだけは唯我独尊になる男が、ここまでしおらしいのはどういう風の吹き回しか。
そんな疑問を抱きつつも、薄々感じていた欲求に身を任せることにした。
「嫌じゃないよ…。そうだな、今日は貴方の傍で眠ろうか」
「いいのか?」
「勿論」
そう言って近付くと、ふわりと嬉しそうに微笑んでくれた。
移動する僅かな間、ほんの十数歩の距離もさり気無く腰を抱かれる。
部屋に入ると、サイドテーブルの灯りだけが灯されていた。
自分の部屋とは違って、いつも綺麗に片付けられた部屋。
それでいて他人行儀に感じないのは、部屋の主が心を砕いているからだろう。
さり気無い温かさが満ちている。主の性格のように。
人は外見に惑わされてしまうが、素顔の男はひどく純粋で、優しい心根の持ち主だった。
そんな事をつらつら考えていると、背後から抱き竦められた。
「何を考えている?」
「ここは貴方そのものだなってさ」
「私?」
「そう。きちんとしてるのに冷たくない。一見近寄り難いのに、一度懐に入ると温かい。ほっとする空間」
「そんな風に言ってくれるのは君だけだ」
首筋に落ちる柔らかな唇の感触。
「君が隣にいないのが寂しかった。一緒に暮しているのに遠く感じる」
吐息が首筋から耳の後ろをなぞっていく。
「俺はここにいるだろう?」
「ああ、今は」
「貴方は以外に寂しがりやだな。独りで眠れないのか?坊や」
言外に笑いを含めれば、私の方が年上なのに、と呟く声。
「…俺は一般市民だから。毎日ご馳走だと勘違いしてしまうんだ、自分は特別なんだって」
「私にとっては特別な存在だ」
肩に回る力が少し強まった。
「うん。でもさ、毎日ご馳走だと有難みが無くなるだろ?普段の食事が粗食なら、偶にご馳走だと嬉しいじゃないか。ああ美味しい、こんな食事が出来て嬉しい、有り難いなって。そう思わない?」
「それは確かに」
「それと同じだよ」
言外に、貴方は特別なディナーなんだと匂わせると、耳元でくすり、と笑う声がした。
「…では、私もお相伴に預かっていいかね?暫く粗食が続いた所為か、とびきり美味い食事がしたい」
「……うん。一緒に」
項に触る髪がくすぐったい。
胸を滑り落ちて、腹の前で組まれた両手に自分の手を重ねると、大きな手がそれを包み返す。
幾分低い体温の持ち主の手は、案の定ひんやりしていたが、抱え込まれた背中は暖かかった。
「かなり空腹なのでね、朝まで付き合って貰うことになる。覚悟はいいかな」
「え。マジ?」
「ついてこれるかな?」
「無理矢理引っ張っていくクセによく言うよ」
「空腹は最高のソースだ。悪く思わんで貰いたい」
「…いいよ。俺も極上のフルコース・ディナー味わうから…シャア」
「…光栄の至りだ、アムロ」
衣擦れの音が今夜の晩餐の始まりを告げる。
枕元で柔らかなオレンジの光を灯すスタンドだけが、もの言わず二人に給仕するのみだった。
後書…これは3人+1匹とは別のお話です。アムロとシャアは二人で暮してます。そこは同じですけどね!(つか、これが基本です)
管理人が書けるのは事前か事後…真っ最中はとてもじゃないけど無理かも…いつかは挑戦したいとは思うものの、予定は未定のままだったりします。(参考書買うべきか…?苦笑)
ドアの外に佇む人物が、どことなく遠慮がちにそう聞いてきた。
シンプルなリネンの夜着に、グレーのガウンを引っ掛けた姿で。
昼間ならそんな遠慮などしないだろうに、と相手の行動が可笑しくて苦笑が浮かぶ。
何を気にしているんだか。普段なら強引に言う事を聞かせるクセに。
「寝むよ、もう。大体終ったから」
端末の電源を落として立ち上がる。
振り向いた先の人物は、逆光を背負っているから表情は見え難いが、視線は床の上を流離っている。
「そうか…」
「どうしたんだ一体。何か言いたいことがあるんだろう?貴方らしくない」
水を向けると逸らされていた視線が戻る。
「らしい、とは?」
「普段の貴方なら、そんな遠慮しないってことさ。いや、昼間の、と言った方が正確か」
言われた意味が解ったのだろう、その端整な顔に苦笑が浮かぶのが見えた。
「…流石、と褒めておこう。では、私が何を言いたいのかも解るのだな?」
「まぁ…凡そは」
「それは?」
「それは貴方が言うことだろ?俺が言ったんじゃ本末転倒だ、違うか?」
ふぅ、と溜息をひとつ零して肩を竦める。
そんな仕種が厭味に見えないのは、類まれな美貌の所為だろう。美男子は特だ、と心で独り言ちる。
廊下から差し込む淡いオレンジ色の光が、金髪に弾いてキラリと光る。
(無重力空間で瞬く、バルカンのようだな)
もう還ることのない過去からの映像が、一瞬だけ脳裏に甦った。
「…偶には、こちらで寝まないか?」
散々言い淀んだ挙句の言葉は、想像していた通りのもので。
ちゃんと解り合えているんだ、と安堵の溜息が洩れる。
「嫌か?」
途端に不安気な表情になる。
(こんなに表情豊かだったかな…とんでもなくポーカーフェイスだと思ってたけど)
昔、この穏やかな生活を手に入れる前には、こんな人間臭い顔など見たことがなかった。
仮面やスクリーングラスに表情を隠し、誰にもその心の内をさらけ出さない男だったのに。
随分変わったものだ、と思う。
だが、その変貌が嬉しくもあった。
自分だけに見せてくれるもの。見せて貰える特権。
そんな大層な身分じゃないのに。
この、自分に対してだけは唯我独尊になる男が、ここまでしおらしいのはどういう風の吹き回しか。
そんな疑問を抱きつつも、薄々感じていた欲求に身を任せることにした。
「嫌じゃないよ…。そうだな、今日は貴方の傍で眠ろうか」
「いいのか?」
「勿論」
そう言って近付くと、ふわりと嬉しそうに微笑んでくれた。
移動する僅かな間、ほんの十数歩の距離もさり気無く腰を抱かれる。
部屋に入ると、サイドテーブルの灯りだけが灯されていた。
自分の部屋とは違って、いつも綺麗に片付けられた部屋。
それでいて他人行儀に感じないのは、部屋の主が心を砕いているからだろう。
さり気無い温かさが満ちている。主の性格のように。
人は外見に惑わされてしまうが、素顔の男はひどく純粋で、優しい心根の持ち主だった。
そんな事をつらつら考えていると、背後から抱き竦められた。
「何を考えている?」
「ここは貴方そのものだなってさ」
「私?」
「そう。きちんとしてるのに冷たくない。一見近寄り難いのに、一度懐に入ると温かい。ほっとする空間」
「そんな風に言ってくれるのは君だけだ」
首筋に落ちる柔らかな唇の感触。
「君が隣にいないのが寂しかった。一緒に暮しているのに遠く感じる」
吐息が首筋から耳の後ろをなぞっていく。
「俺はここにいるだろう?」
「ああ、今は」
「貴方は以外に寂しがりやだな。独りで眠れないのか?坊や」
言外に笑いを含めれば、私の方が年上なのに、と呟く声。
「…俺は一般市民だから。毎日ご馳走だと勘違いしてしまうんだ、自分は特別なんだって」
「私にとっては特別な存在だ」
肩に回る力が少し強まった。
「うん。でもさ、毎日ご馳走だと有難みが無くなるだろ?普段の食事が粗食なら、偶にご馳走だと嬉しいじゃないか。ああ美味しい、こんな食事が出来て嬉しい、有り難いなって。そう思わない?」
「それは確かに」
「それと同じだよ」
言外に、貴方は特別なディナーなんだと匂わせると、耳元でくすり、と笑う声がした。
「…では、私もお相伴に預かっていいかね?暫く粗食が続いた所為か、とびきり美味い食事がしたい」
「……うん。一緒に」
項に触る髪がくすぐったい。
胸を滑り落ちて、腹の前で組まれた両手に自分の手を重ねると、大きな手がそれを包み返す。
幾分低い体温の持ち主の手は、案の定ひんやりしていたが、抱え込まれた背中は暖かかった。
「かなり空腹なのでね、朝まで付き合って貰うことになる。覚悟はいいかな」
「え。マジ?」
「ついてこれるかな?」
「無理矢理引っ張っていくクセによく言うよ」
「空腹は最高のソースだ。悪く思わんで貰いたい」
「…いいよ。俺も極上のフルコース・ディナー味わうから…シャア」
「…光栄の至りだ、アムロ」
衣擦れの音が今夜の晩餐の始まりを告げる。
枕元で柔らかなオレンジの光を灯すスタンドだけが、もの言わず二人に給仕するのみだった。
後書…これは3人+1匹とは別のお話です。アムロとシャアは二人で暮してます。そこは同じですけどね!(つか、これが基本です)
管理人が書けるのは事前か事後…真っ最中はとてもじゃないけど無理かも…いつかは挑戦したいとは思うものの、予定は未定のままだったりします。(参考書買うべきか…?苦笑)
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