FREE AREA1

コチラは宇宙世紀、1st・z・CCA以降など。
メインはシャア様、セイラさんと友人兼恋人のようなアムロ、シャア様の愛犬が登場してます。
基本はほのぼの、偶に年齢制限有り。温いですが一応忠告。

2

僚機を撃墜したのか、僕を追うザクがもう一機増えた。挟み撃ちにするつもりか!?
新型なのに運動性であの赤いザクに勝てないのか?!
フルスロットルにして、右に左にロールしながら逃げる……と見せかけて、僕はエンジンを切った。
一気に速度も高度も落ちたガンダムを、ザク2機は追い抜き見失ったようで、接触ギリギリで互いに交差していった。
「…そんなことがあるかぁっ!!」
直ぐさまエンジン全開、急上昇で緑のザクの後方につき、ロックオンすると同時にサイドワインダーを叩き出す。


「なに?!」
一瞬見失った<白い悪魔>が、スレンダーの後方から急上昇してミサイルを撃ち込んだ。
『少佐殿!これです!この武器でアッシュ軍曹が…!』
「当たらなければどうとことはない!援護しろスレンダー!!」
『はい!』
<白い悪魔>と交差する瞬間を狙って、スレンダーがスパローミサイルを打ち出す。
主翼を掠めたミサイルが彼方の空へと飛んでいく。
「いいぞ、スレンダー!」


「やってくれる…!そこォッ!!」
機首を返して緑のザクにサイドワインダーを撃つと、熱源追尾ミサイルの性能通り、ザクのノズルから噴出する高熱を追って、どこまでも喰らいついていく。
どうやらフレアを標準装備していないらしく、小回りの効く<ガラガラ蛇>にとうとうザクは捕捉された。
喜んだのも束の間、今度は木っ端微塵に吹き飛んだザクをすり抜け、あの赤いザクが僕をロックオンした。


「スレンダー!!」
連邦のミサイルは逃げるスレンダーをどこまでも追いかけ、とうとう捕捉した。
一瞬で吹き飛んだザクの破片が海上に落ちていく。
そのなかに白いパラシュートは見当たらなかった。
「やつのミサイルは…熱源追尾システムを持つのか…小賢しいわ!!」
急反転し連邦機を追うと、目前のノズル目掛けてバルカンを放つ。
撃墜かと思った瞬間、補給艦からミサイルの一斉射があり、避けるだけで精一杯だった。
やはり…な。
ただの補給艦が聞いてあきれる…。
『-----シャア少佐、自軍機3機被弾、4機撃墜です!速やかに帰投して下さい!繰り返します、速やかに』
「管制、了解した。シャア少佐、帰投する」
敵機も撃墜されたろうがこちらの損害も大きく、作戦は失敗に終った…。
無線を切った私はあの新型機に撃ち落とされた部下の顔を思い浮かべる。
ジーン兵長、デニム曹長、アッシュ軍曹、スレンダー伍長…
「一度に4機もザクを失うとはな…ドズル中将に私は大目玉だ。認めたくないものだな…自分自身の、若さ故の過ちというものを…」
…見ていろ、新型機。
「沈めてやる…!今度遭ったときはな!!」


『ガンダム!アムロ!敵機、戦闘空域離脱!速やかに帰還して下さい!!』
戦闘濃度に散布されたミノフスキー粒子が薄まって、回線が繋がった途端にモニターにセイラさんが写った。
『アムロ、怪我はない?!』
「大丈夫です、ちょっと主翼にミサイル掠めちゃったけど…すいません!」
『いいのよ、アムロが無事なら。機体は修理できるわ』
「あの、味方機は…」
ああ…。セイラさんの表情で何となく解った。結構撃墜されたんだ…
『リュウ軍曹とジョブ・ジョン伍長、スレッガー中尉は無事よ!だから貴方も早く帰還して!」
「了解。アムロ、ホワイトベースに帰還します!」
碌に名前も知らないパイロット達が、たった数十分の間に撃墜されて洋上に散って逝ったと思うと、明日は我が身かもしれないと怖くなる。
でも、あの赤いザクにだけは撃ち落とされたくない!
<赤い彗星のシャア>にだけは、絶対負けたくない。僕は決意を誰にも聞かれたくなくて、無線スイッチをオフにした。
「いつかきっと貴方を倒す…シャア!」
この空中戦がなければ、僕はきっとホワイトベースを脱走していただろう。
軍法会議にかけられる前にシャアに出遭ったのは、僕にとっては良かったのかも、しれない。










後書…ジオン公国と連邦軍のパラレルSSです。シャアとアムロは戦闘機パイロット(笑)。MSの操縦も戦闘機も似たような感じかな~と思って書いてみましたが。
バルカン砲もスパローミサイルもサイドワインダーミサイルも実装備の兵器です。フレアというのも、サイドワインダーを誤追尾させる為のアルミニウム板のコト。
ザクは米海軍のF-14トムキャット、ガンダムは空自のF-15イーグル戦闘機をモデルに書いてます。因みにサイドワインダーとはガラガラ蛇のこと。補足です。
管理人の趣味丸出しのSSですが、お楽しみ頂けたら幸いです。
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。